ミュージックサロン

ミュージックサロン · 8月 11日, 2018年
次はぐっと趣が変わりますが、1965年以降に流行ったママス&パパス(The Mamas & the Papas)です。最も好きでよく聞いていた曲はやっぱり“夢のカリフォルニア(California Dreaming)”ですね。1965年というとまだ中学1年生ですが、日本でヒットし始めたのはおそらく中学3年か高校1年の頃ですので1967~8年頃だと思います。いわゆるフォークロックと言われたジャンルで、“夢のカリフォルニア”以外にも“Monday Monday”“My Girl”“San Francisco”などが有名です。Youtubeに歌詞付きで上がっていますので、ブログの後編の最後にURLを記載しておきます。一度聞いてみてください。今聞いてもそんなに古さを感じさせない曲だなと思います。1960年にビートルズがイギリスで生まれて全盛のころにアメリカでヒットチャートに躍り出たのがこのママス&パパスです。一方のロックに対抗してフォークロックという新しさと思いっきり陽気な感じが新鮮でした。この“夢のカリフォルニア”も曲は短調だし、歌詞もそんなに陽気な詩ではないのに心に残っています。(続く)

ミュージックサロン · 7月 11日, 2018年
前のブログ、合唱の魅力でマイフェアレディのことに触れましたが、今日の一曲は同じミュージカルの中の「君住む街角で」です。主人公の花売り娘イライザが住む街角でいつまでも待っているよ、とハイソの青年が朗々と歌い上げます。この歌を聴くと晴れやかな気分になるというか、うきうきしてくるというか、そんな気分にさせるのです。ただし誰が歌ってもそうなるわけではなく、マイフェアレディの映画で歌っている(歌っているのは出演俳優ではなく裏で合わせている歌手です)歌手の声がそんな気分にさせるのです。いろんな人がカバーしている曲でも、歌手によって伝わってくるものが異なるのはよくあることです。とにかく私はそうなんです。例えば映画の中でヒギンズ教授が歌う曲も演じている俳優レックス・ハリソンが歌っている声だからぴったりくるように。

ミュージックサロン · 7月 10日, 2018年
ふとした時に聴きたくなる曲がいくつかあります。気分転換になるという意味ではこれも元気になる音楽と言っていいでしょう。今日は映画のテーマ音楽です。1971年に封切られたアメリカ映画「おもいでの夏」のテーマソングです。作曲はミッシェル・ルグランでこの翌年のアカデミー賞作曲賞を受賞した曲でもあります。有名な映画なのでストーリーは省略するとして、なぜ好きになったかという理由を書き留めておきたいと思います。これは私の好きな曲の全般に言える傾向なのですが、短調とそこから転調して町長になる、その転調するときの気分がすごく好きなのです。この曲も最初は短調のテーマで始まり、序盤が過ぎたあたりで同じテーマで長調に変わります。そこから展開されて最後には最初の短調のテーマに戻って終わります。この漢字が映画のストーリーとも相まってぴったりくるのです。これを聞くと気分が落ち着いてスッと変わります、まるで今朝のカラッと晴れた天気のように。

ミュージックサロン · 7月 07日, 2018年
なぜか今一つ気持ちが盛り上がらないときに、気分を盛り上げてくれる曲、元気づけてくれる曲、そんな曲をあげてみたいと思います。今日のような梅雨の終わりに来ている台風の影響で長雨になっているのも気分を下げ気味にします。そこで今聞いているのが“Over The Rainbow”です。本家本元は1939年のミュージカル映画「オズの魔法使い」の中でジュディー・ガーランドが歌ったものです。この映画が公開された後はジュディー。ガーランドのトレードマークになったほどの名曲で、この映画によって1939年のアカデミー歌曲賞を受賞しています。その後世界中のミュージシャンがカバーしています。作詞はエドガー・イップ・ハーバーグ、作曲はハロルド・アーレンで、このコンビで有名なのは“It' Only a Paper Moon”という曲などもあります。この曲を聴くときはやはり女声の声で歌ったものを聴くと、詞の意味と気持ちがぴったり寄り添うというか、なぜか元気が出ます。今聞いている演奏は、ペンタトニックス(Pentatonix)というコーラスグループのもので、いろいろ聞いた中でも一番編曲がしっくりくるので聞いています。

ミュージックサロン · 6月 25日, 2018年
合唱の魅力(31) 世界で屈指の、いや最高の男声合唱団、それはスウェーデン王立男声合唱団“オルフェイ・ドレンガー”といっても言い過ぎではないと思います。“オルフェイ・ドレンガー”という名前の意味は、竪琴の名手で人間だけでなく、動物をも魅了するほど美しい音を奏でたと言われる“オルペウス(オルフェウス)のしもべたち”という意味です。2014年に来日した際の演奏をBS3で聞きましたが、あの大人数で聴かせる響きは究極のハーモニーといってもいいのではないでしょうか。人間の声であれほどまでに正確に研ぎ澄まされたハーモニーが作れるのが信じられないくらいです。やはり最高です。次回来日の折には何としても生で聞きたいものです。数は少ないですが、良ければYouTubeに挙がっている演奏を一度聞いてみてください。

ミュージックサロン · 6月 17日, 2018年
合唱の魅力(30) シャンティクリア (Chanticleer) は、サンフランシスコに拠点を置く男声アンサンブルグループで、大学院で音楽学を専攻していたルイ・ボットーが卒業後、ルネサンス音楽の発展の可能性を現代で見出そうと、メンバーを集めて自身も含めた男性のみのアンサンブルグループを結成、日本語で「おんどり」を意味する「Chanticleer:シャンティクリア」と命名しました。まだ生の演奏を聞いたのは一度しかありませんが、力強いという男声合唱のイメージとは異なる、美声と繊細な表現、完成された技術により見事に歌い上げているという感じです。演奏内容も幅が広く、ルネッサンス音楽や教会音楽からJAZZやPOP'Sまでいろいろ聞くことができます。

ミュージックサロン · 6月 14日, 2018年
合唱の魅力(29) TAKE 6は6人組の男性コーラス・グループで、ジャズにゴスペル、R&Bの要素などを持ち、完璧なヴォーカルテクニック、美しく重厚なハーモニーで聴く者の心をわしづかみにします。かなり前になりますが、当時大阪梅田のBLUENOTE(現在は契約先が変わってビルボードライブ大阪となっています)でライブがあったのを聞きに行ったのが唯一の経験ですが、まさにわしづかみ状態でした。生演奏とCDでは雰囲気は違うのは当然ですが、それでも最近のオーディオの質の向上でライブの雰囲気を除けば遜色のない演奏が聴けるのがうれしいです。今年も8月に現在のビルボード大阪でライブ演奏がありますが、1988年のデビュー以来、グラミー賞10冠などアカペラグループの大御所として今も活動しています。

ミュージックサロン · 6月 13日, 2018年
合唱の魅力(28) ジョージ・シアリング(Sir George Shearing OBE、1919年8月13日 - 2011年2月14日)は、イギリス生まれのジャズピアニストで、アメリカに渡ってクール・ジャズの第一人者として活動し、作曲家としても「バードランドの子守唄」等のスタンダード・ナンバーを生み出しました。このジョージ・シアリングがシェイクスピアの14行詩集から5つの詩に曲を付けたのが今回紹介したい「Songs and Sonnets」という曲です。シェークスピアの 14行詩(sonet)集は154編から成っていて、曲はその主要部からとっています。パトロンである貴公子の美貌をたたえ,別離のつらさや詩人の恋人を盗んだ貴公子への怨言,ライバル詩人の介入への嫉妬,憂悶,絶交状態,友情の回復と愛の勝利を歌っています。組曲風になっていて歌っていて楽しくなる混声合唱曲なので、私の所属する合唱団でも取り上げたかったのですが、タイミングが合わず実現していません。ジャズテイストの効いた曲になっていて、合唱団によって向き不向きが出てくるかもわかりませんが、それはそれとして歌ってみたい曲ではあります。

ミュージックサロン · 6月 11日, 2018年
合唱の魅力(27) ここで少し合唱団から離れて作曲家について触れたいと思います。1995年にデルタ航空のCM音楽アディエマスが瞬く間に世界的なヒットとなった作曲家カール・ジェンキンス(Karl Jenkins, 1944年2月17日 - )についてですが、イギリス・ウェールズ出身のジャズ系のミュージシャンで、ピアノ、オーボエ、バリトンサクソフォーン奏者であり、作曲家でもあります。大学卒業後は1969年に結成されたジャズロックグループと共に多くの作曲と演奏に携わっています。その後数多くの合唱曲を作り、合唱とオーケストラのための作品群によってクラシックのジャンルにおいても確固たる地位を確立しています。2015年、ウェールズ出身の作曲家としては初となるナイトの爵位が与えられています。そのジェンキンスが宗教色の強い合唱曲を何曲か発表しています。2014年には、彼の70歳、そしてキャリア50年を記念して制作されたCD「Motets」がありますが、私の所属する合唱団では「Ave Verum Corpus」を演奏しています。教会音楽なのですが、印象としては決して古くない、むしろ新しさを感じさせます。

ミュージックサロン · 6月 10日, 2018年
合唱の魅力(26) スウェーデンから湾を挟んだお向かいの国、フィンランドにも好きな合唱団、ヘルシンキ大学男声合唱団があります。1883年に創立されたヘルシンキ大学男声合唱団と言えばシベリウス、シベリウスと言えばヘルシンキ大学男声合唱団と言えるほど、シベリウスの大多数の男声合唱曲の初演にたずさわるなど、同国の合唱界を牽引しつづけている団体の1つです。シベリウスの交響詩フィンランディアに入っている「フィンランドは目覚める」として入れたのが第二の国家と言われるほど有名な「フィンランディア賛歌」で、ヘルシンキ大学男声合唱団の演奏は秀逸です。シベリウス以外にも有名な作曲家としてマデトヤをあげることができます。マデトヤはシベリウスに作曲を師事していますので作風も似ています。そのマデトヤも多くの男声合唱曲を作曲していて、おそらく世に広めたのはヘルシンキ大学男声合唱団ではないでしょうか。一度生で演奏を聞いてみたいものです。

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