ミュージックサロン · 6月 11日, 2018年
合唱の魅力(27) ここで少し合唱団から離れて作曲家について触れたいと思います。1995年にデルタ航空のCM音楽アディエマスが瞬く間に世界的なヒットとなった作曲家カール・ジェンキンス(Karl Jenkins, 1944年2月17日 - )についてですが、イギリス・ウェールズ出身のジャズ系のミュージシャンで、ピアノ、オーボエ、バリトンサクソフォーン奏者であり、作曲家でもあります。大学卒業後は1969年に結成されたジャズロックグループと共に多くの作曲と演奏に携わっています。その後数多くの合唱曲を作り、合唱とオーケストラのための作品群によってクラシックのジャンルにおいても確固たる地位を確立しています。2015年、ウェールズ出身の作曲家としては初となるナイトの爵位が与えられています。そのジェンキンスが宗教色の強い合唱曲を何曲か発表しています。2014年には、彼の70歳、そしてキャリア50年を記念して制作されたCD「Motets」がありますが、私の所属する合唱団では「Ave Verum Corpus」を演奏しています。教会音楽なのですが、印象としては決して古くない、むしろ新しさを感じさせます。